特集 元気がでる靴下 イオショップ&ギャラリー
第1話 そもそものきっかけ
  • 吉祥寺で「ギャラリーフェブ」をなさっている引田かおりさんです。もともとはじみーな服が好き。「アンティパスト」歴は長いけれど、“もの”としてかわいいとは思ったものの、実際はくには最初気合いがいったそうです。「でもえいっとはいてみたら元気がでる。若い時には思わなかったけれど、色や柄の力に助けられることってあるんです」。
  • 黒地に花柄のハイソックス。靴下の面積はやや大きいけれど色あいはシック。ボーダーと柄×柄でもすんなり。
  • 黄色と水色。今年初チャレンジした2枚重ね。「あら、これもだいじょうぶみたい」。何パターンも楽しめます。
  • パンツはロールアップして短めに、靴も白であわせて。“見せ靴下”ではあるけれど、上品にまとまっています。
  • 「デザインや配色の妙、というか、『アンティパスト』には大人だから似合うものが見つかると思います。その一方でこれはかわいいけれど自分ははかない、と思うものは学習して買いません」。
  • ご主人の保さんも「アンティパスト」ファン。超ラテン系なので、もっとカラフルなものも。
  • 引田さんが大橋にプレゼントしてくれた「アンティパスト」。「『大橋さんにあう柄を見つけました』とおっしゃって下さったんです。でもまだ大事に取ってあります」(大橋)
  • 横尾光子さん。吉祥寺でなさっているカフェ「お茶とお菓子 横尾」で。電話で撮影のお願いをしたとき「水玉のパンツに水玉の靴下あわせてます」とおっしゃっていた。すぐにイメージできませんでしたが、大小だし、色のトーンがあっていてぜんぜん大丈夫。「靴下はパンツと靴の間でちょっとしか見えないけれど主張している。気が抜けないんです。『アンティパスト』の靴下は主張の具合がちょうどいい感じ」。
  • 薄茶色とピンクがかったベージュのストライプ。「私の選ぶ『アンティパスト』はきれいじゃない系。でも私の中のかわいい、なんです」。
  • こちらはオレンジのストライプが幾何学的に。靴は「ジュンヤ・ワタナベ」。外反母趾でもはきやすい、おしゃれと実用兼備です。
  • いろんな柄が混じった編み地。ラメ入り。「地味目に見えるけれど、なんて細かな作業だろう、と思うとぐっと魅かれます」。「クロロ」で服づくりをする横尾さんならではの感想。
  • 黒の服の多い横尾さん。足元になじみながらもぴりっとひと味プラスさせるセレクトです。「靴下って毎年違うんだ、服と一緒なんだと気がついたのも『アンティパスト』から。今年はどうかな?って楽しみもありますね」。
  • ハチだけかと思いきや、入り口のふんわりした感じやその下の編み地も「いいでしょう」。薄くてぴたっとするはき心地も気に入っているそう。
  • 「ちょっととんがりめ」が好きな横尾さんのなかでは「かわいめ」なスケート柄。靴下はお嬢さんの横尾香央留さんと共有。
「アンティパスト」のにあう人
 自分にはむり、と思っても、だれかがみにつけていてすごくにあっているのを見ると、いいなあと思ったり気になりだすことはありませんか。大橋にとって、「アンティパスト」の柄ものの靴下との出会いはそんなふうに始まりました。
 「『クロロ』とカフェ『横尾』をなさっている横尾光子さん。『ギャラリーフェブ』の引田かおりさん。お会いするといつもかわいい靴下をはいているので、ある日『どこの?』と聞いてみたら『アンティパスト』と教えてくれたんです」(大橋)。
 ふたりとも「アンティパスト」を扱うお店がまだ少なかったころからのファンで「どこそこのお店で(お互いの)好きそうな柄を売っていたよ」と情報交換もしていたそう。
 「おふたりともよくにあっているんですよ。横尾さんは小柄だけれどすっきりぴりっとしているから、柄の靴下をはくと足元が光ってかわいい。引田さんはプロポーションがよくて、雰囲気もすてきで、いろんなものが着こなせる。だからといって柄ならなんでも、かわいいならなんでも、というのではなくちゃんと選んでいらっしゃる。にあっているのは、ご自分のことを知ってらっしゃるからなんだと思う」と大橋。
 自分はといえば背が小さくて頭が大きいから、足元にポイントをつくるとばい菌みたいになってしまう。だからできるだけ目立たないようにと、はくのは黒や紺の無地の靴下ばかり。しぜん柄もの、色ものには目が行きませんでした。でも、ここにきてアンティパストの他にも『大人のおしゃれ7』で取材させていただいた竹崎さんの、ポール ハーデンの靴と色ものの短いソックスの組み合わせにはっとしたり、a.の展示会場でレッグウォーマーでかわいらしくおしゃれをしている女性に出会ったり。面積はちいさいけれど靴下ってすごい、と思うことが続いたのです。



a.のオリジナル靴下も
 「アンティパスト」の靴下展を開催したいと思ったのにはもうひとつ理由があります。実は昨年から始めたa.オリジナルの靴下も「アンティパスト」でつくってもらっていて、それがとてもいいという実感があったのです。
 足元が心地よいかどうか、決まっているかどうかはその日一日の気分に大きく影響します。納得の行く靴下の日はいい気分。足元は目立たなくしたい場合もそれは同じです。黒や紺の無地ならいくらでもありそうなのですが、はき心地や質感、これ!というものがなかなか探せません。
 「だったらa.でつくろうと思いました。でもどこに頼もう?」。うかんだのが「アンティパスト」でした。大橋にとって「アンティパスト」は柄ものの靴下という以前に、故・高田喜佐さんが「KISSA」の靴下を発注していたブランドでもあったのです。
 「あそこならいいものをつくってもらえるに違いない」と思ったといいます。
 「普通のなんでもないシンプルな靴下をつくりたい」。そう依頼して使う糸の種類や色、長さなどにアドバイスをいただいて完成したa.の靴下はすべて無地。春夏ものが、黒、紺、赤、グレーの4色。秋冬物が黒、紺、赤の3色で、それぞれ1足2,400円+税、2,600円+税。靴下にしては高いので、じゃんじゃん売れているわけではありません。でも、いちどはいてリピートしてくださる方が多いアイテムでもあるのです。(その理由は第2話でお伝えしたいと思います)。
 「柄ものも無地もどっちもいい。でも「アンティパスト」さんだけのお店はない。ならば一堂に見ていただくのはどうだろう」。そんな願いがイオギャラリー&ショップで実現することになったのです。
 
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